節分やひな祭り、端午の節句など、
多くの人は子どもの頃に,
自宅や保育園・幼稚園などで経験しているが・・・
何をするかは分かっていても、
その行事の本当の意味を知らないことは多い。
例えば「節分」。
鬼に向かって豆を投げ、
歳の数だけ豆を食べる。
このイメージはあってもなぜ豆まきをするの?
と聞かれると答えられる人はあまりいないのでは?
そこで今回は意外と知らない、
節分の本当の意味について調べてみたい。
節分の本当の意味は?知ると意識が変わるかも…
「節分」とはその文字の通り、
季「節」を「分」けると書く。
季節を分ける、
つまり季節の変わり目のことで、
暦の上での立春・立夏・立秋・立冬を指している。
そしてそれぞれの前日を節分と言う。
その中でも1年の始まりである立春の前日に、
これからの1年、災難などなく幸せに過ごせるように、
との祈りを込めて行われたのが節分の行事。
季節の変わり目には悪いもの=邪気が入り込みやすい
とされていたため、豆まきをして邪気を祓っていた。
ちなみになぜ豆まきをするかというと、
古代中国から伝わった追儺(ついな)・鬼遣(おにやらい)
という厄払いや邪気を祓う儀式と、
日本が季節の変わり目に行っていた、
邪気祓いの「豆打ち」という儀式が合わさって、
現在の形になったという見方が強い。
豆には元々邪気を祓う力がある、
とされていたのもあるが、
魔を滅する→魔滅まき→豆まきとなり、
豆をまいて邪気を祓うようになったようだ。
俺自身、なぜ色々ある中で豆なんだろう、
と思うことはあったがまさか豆に、
そんな意味が込められているとは。
節分の掛け声にはどんな意味が?
節分で必ず聞くあのフレーズ、
「鬼は外、福は内」。
これにはどういった意味があるのだろうか。
鬼というと角の生えたいわゆる「鬼」を
想像してしまうが、節分の「鬼」は
その鬼ではなく邪気のことを指している。
邪気は目で確認できないため、
現代では邪気を「鬼」という目で分かる形にして、
豆まきをし邪気を祓うという形になった。
「邪」はよこしまな考えだったり、悪い気を表していて、
家の中にある「邪」を祓うから、
「鬼は外」、と言って豆をまく。
一方で、幸運をもたらす神は、
逆に家の中に迎え入れるべく、
「福は内」と言いながら豆をまく。
家から邪気を追い出して家の中に幸運を招き入れ、
家内安全を願うために「鬼は外、福は内」が、
使われるようになったとされている。
節分の始まりはいつから?優雅な歴史を紐解く!
では実際節分はいつから行われていたのだろうか。
最初に日本で節分が始まったのは平安時代。
当時は家庭で行うものではなく、
宮中行事として限られた人だけが、
邪気を祓うために行っていた。
それが江戸時代に一般に広がって、
今の形となっているようだ。
豆まきに関して言えば、
室町時代から始まったとされていて、
最初は豆ではなく米を投げていたが、
次第に米から豆へ変わっていった。
一般的になったのが江戸時代と、
意外と最近で驚いた。
節分は夏にもある?コレを知って自慢しよう!
先述したように、節分とは季節の変わり目、
つまり立春・立夏・立秋・立冬の前日を指すため、
元々は1年に4回あった。
これが現在では立春の前日のみがメジャーとなっているが、
もちろん立夏にも節分がある。
実際、一部のコンビニエンスストアでは、
恵方巻や節分に関する商品が陳列されることも。
以前コンビニエンスストアに行った際に、
なぜ恵方巻がこの時期にあるんだろうと疑問に思った俺。
まさかこんな意味だとは思いもしなかった。
まとめ
いかがだっただろうか。
調べてみると意外なことがたくさんで驚いた。
あなたは日本の行事について、
どれだけ知っているだろうか。
日本ではお正月から始まって、
年末までに様々な行事が執り行われている。
大人になってしまうと、
縁が無くなってしまうようなものも多くあるが。
俺自身も小さいころに、
幼稚園で鬼のお面を被った先生や、
自宅で同じく鬼に扮した父親に向かって
豆を投げた記憶はあるが・・・
節分の意味なんて考えたことがなかった。
考えたことと言えば、
大人はたくさん豆が食べられて良いな、
くらいだろうか(笑)。
そもそも節分が元々は
1年に4回あるなんて思わなかった。
日本人にでありながら知らないことが多いと痛感した。
今はクリスマスやハロウィンなど、
海外からの文化の方が目立っていて、
日本の行事は控えめになりがち。
でもその行事の本当の意味を知っていれば、
あなたの思い入れも少しは強くなるのでは。
日本には節分以外にもたくさんの行事があるし、
誰かに聞かれたときに、
その意味をスマートに答えることができたらハナタカもの。
節分だけでなく、他の行事の由来について、
調べてみるのも面白いかもしれない。