月経不順や月経痛で苦しむ女性が多いなか、
改善目的でピルを服用する人も増えてきました。
ピルは月経の症状改善に
効果があるとされていますが、
同様に副作用を
引き起こさないため
注意も必要です。
例えば一般的に
ピルを飲み始めて
起きる症状で一番多いのが
不正出血で、
服用している人の
約20%が経験するといわれています。
しかし初めて飲む人にとっては
これがどれくらい続くのか
不安要素となってしまう事もあるでしょう。
一時的なものが多く、
飲み続けることでおさまっていきますが、
まずは何が原因なのかを
判断することが大切になってきます。
服用中に起きる症状や
注意点を説明します。
ピルと不正出血
<ピルと休薬>
ピルの服用期間は28日間サイクルとなっています。
そのうち7日間が
休薬の期間で卵巣、
子宮を機能させ
健康な状態が維持されるように
考えられています。
シートにはホルモンが配合されていない
偽薬が7錠あり、
飲み忘れの防止になります。
7日間の休薬期間中
2~3日目の出血を
消退出血といいます。
子宮内膜が剥がれ落ちて
排出するために出血するのですが、
月経が自然に起こるものに対して、
消退出血はピルによって
人工的に起こされるものというものです。
服用中の休薬期間には
消退出血という生理があり、
自然にくる生理と違って
出血量も少なく、
出血機関も短いことが特徴です。
また同時に
休薬期間以外にくる
月経以外の出血
「不正出血」もみられ
いくつかの原因が疑われます。
ただし出血量や症状、
期間には個人差がありますが
いつまでも止まらないようなら
婦人科を受診しましょう。
では症状が出たらどうすればいいのか、
止める方法はあるのでしょうか。
止める方法。3シート以降は?
<不正出血と原因>
不正出血とはストレスやホルモンの異常で
月経ではないタイミングで
出血する状態のことです。
ピル服用中に起こることは
珍しいことではありませんが、
初めての服用時には
1シート目で
約30%程度の人に
見られる症状といわれ、
場合によっては
診察や治療が必要となるため
注意が必要です。
◎ホルモンバランス
ホルモンバランスの変化によって
月経で出されるはずだった経血が
子宮内に留まり
不正出血として
調節しながら
徐々に排出されることがあります。
◎ピルの飲み忘れ
飲み忘れによって起こることがあります。
体内に女性ホルモンを投与する役割があるため、
飲み忘れると
女性ホルモンが減少して
子宮内側の維持が難しくなります。
結果として
月経のような状態が
起こることがあります。
<不正出血の特徴と鮮血>
症状としては
月経と同じ程度の
大量出血や
月経が長引いているような状態、
色もおりものに少し混じる程度や
黒っぽい、茶色、鮮血など
個人差があります。
痛みもまた生理痛に似たような
下腹部の痛みを感じる事もあれば
痛みを感じない事もあるなどです。
期間も同じように
1日~長期にわたってなど
差はありますが、
1シート目で症状が見られても
ほとんどの場合は
2シート目ではおさまります。
しかし3シート以降も続く場合は
子宮筋腫や子宮がんなどの可能性があるため、
早めに婦人科受診をおすすめします。
不正出血が終わらない理由
<不正出血が終わらない理由>
◎妊娠初期
通常、妊娠すれば月経がこないため
月経が続いているから
妊娠ではないと考えるかもしれませんが、
妊娠初期には不正出血をすることもあります。
そのためピル服用中に性交渉があれば
妊娠を疑って
妊娠検査薬を使用するか
病院での検査をお勧めします。
◎他の病気を疑う
子宮筋腫、子宮内膜症、
子宮頸がん、子宮内膜ガン、
子宮体ガンなどが
考えられます。
子宮頚ガン、子宮内膜ガンであれば
服用を中止しなければなりません。
また早期治療のためにも
なるべくすぐ病院で受診するのがよいでしょう。
出血量が多かったり
2週間以上も激しい腹痛があるなどの場合は
ピルの副作用以外の原因が
考えられるため
婦人科の受診をお勧めします。
超低用量ピル。長期服用。
長期服用が可能なものを少し紹介します。
<生理とジェミーナ>
月経を軽くして痛みを軽減するために服用します。
子宮内膜抑制作用が強いので
不正出血が比較的少ないことや
血栓症のリスクが低いとされていて、
月経困難症や
月経周期異常の治療に用いられます。
副作用としては
頭痛、悪心、
下腹部痛、体重増加
などがあります。
<超低用量ピルのヤーズフレックス>
月経をできるだけ減らし、
3ヶ月に1度だけ起こすというお薬が出ました。
「超低用量ピル」とも呼ばれ、
最長120日間まで連続服用が可能、
120間服用した後は
4日間の休薬します。
子宮内膜症に伴う
疼痛の改善や
月経困難症の治療に用いられます。
月経痛がつらくて困る、
月経の量が増えた、
月経前に調子が悪い、
月経不順などの人人お勧めです。
また男性ホルモン様作用が少ないので
にきびの改善にも期待できるとされています。
他にも薬やサプリメントとの
併用が可能な物と
不可能なものがあるります。
種類によっては
体に不調をきたすことにもなりかねないので、
併用したいものがあれば
医師に相談するようにしましょう。
知恵袋には不正出血や女性の病気で
悩む人の相談も
たくさん寄せられていますので
多くの方があることなのでしょう。