お彼岸には、灯籠などお盆特有の飾り付けをしてご先祖様を迎えいれ、
おもてなしをしてお見送りする。
家庭でも仏壇に何か特別な飾り付けが必要だろううか?
田舎の伝統的な家庭でない限り、
狭い日本の住宅でそこまで必要なのかと思ってしまうだろう。
仏壇の前に普段より多く祭壇を設け、
お供えものを並べること・・・
これを「仏壇飾り」と呼ぶが、
今回は、お彼岸にも仏壇飾りは必要なのか、
またお彼岸の御仏前のお膳とはどんな料理なのかなどをお伝えしたい。
お彼岸は仏壇を普段と違う特別な飾りにするの?
お盆のように、
お彼岸にも仏壇に普段とは違った
特別な仏壇飾りが必要なのか?と調べてみたところ、
お彼岸の場合、
特にしなければならないという決まりはないそうだ。
お盆はご先祖様をお迎えしておもてなしするが、
お彼岸はこちらからお墓へ出向いてお参りをする行事であるから、
基本的には仏壇をキレイに掃除し、
お墓の掃除をしてお墓参りをすればそれでよい。
仏壇へは季節の花やぼたもちやおはぎなど、
普段より少しだけ
お彼岸の季節感のある飾り付けをすれば充分なのだ。
お彼岸に仏壇へはお膳を供える?お供え膳ってどんな料理?
お盆と違い、
お彼岸に仏壇へお膳を供えるかどうかは、
地域や各々の家庭によるし、
お彼岸料理もそれぞれの家庭によって異なるが、
多くの場合、
お彼岸には精進料理が定番のお供え膳となるであろう。
盆膳、霊具膳、霊供膳などと呼ばれる
仏壇用の小さな食器にご飯、汁もの、煮物、和えもの、香のものを
盛り付けて仏壇にお供えする。
基本はご飯、汁もの、香のものの3種類だが、
おもてなしの膳なので、一汁三菜など
おかずを増やしてお供えする事もある。
忙しければ、ご飯だけに省略しても失礼ではない。
精進料理とは、
肉や魚などの素材を使わずに
作られている料理である。
仏教では殺生はタブーであるから、
肉や魚など生きているものは食べられない。
そういう理由により、
野菜や豆、穀物、果物などから作られた精進料理は、
仏壇にお供えする料理として相応しいとされているのだ。
お彼岸には御仏前にお供え膳を 心を込めた精進料理の作り方
お彼岸は、
ご先祖様を偲び供養する行事であると同時に、
自分自身を省みて精進する日でもある。
そういう意味で、精進料理を実際に作ることは、
食べ物の命、また自分の命に感謝するという
仏様の教えを学ぶ修行の場となると考えられている。
そのお膳をお供えすることで、
ご先祖様への感謝の意をこめた恩返しとなるということなので、
心を込めてお供え膳を作りたい。
精進料理の作り方は、肉や魚などは避け、
出汁も昆布や椎茸などからとり、
動物性のものは使わない。
このルールだけ押さえておけば、
お供え膳だからと言って手の込んだ料理を作る必要は全くない。
仏様用の食器セットに、
白いご飯を丸く山盛りによそったものと、
豆腐や油揚げ、玉ねぎなどのお味噌汁やお吸いもの、
梅干しやたくあんなどの香のもの。
人参やコンニャク、椎茸、絹サヤなどを
昆布出汁で煮込んだ煮物や白和え、お浸し、酢の物などを
盛り付ければ充分なお供え膳になるだろう。
先日、「お彼岸にお金を包むのはアリなのか?」と
友人のマミから聞かれた。
嫁ぎ先の実家で初めてのお彼岸で、
お供えものではなく、
お金を包んでいくと夫に言われて驚いたのだそうだ。
結論から言えば、
そうゆう風習の家庭もあるということだ。
今回は、
お彼岸にお金を包む際に役立つマナーや相場、
渡し方などを調べながらみていこう。
お彼岸に香典袋にお金を入れて仏壇に供える風習
お彼岸にはお菓子や供花など、
品物を準備して行くところもあれば、
現金を香典袋に入れて仏壇に供えるという家庭もあるようだ。
それぞれの家庭により、
色々な慣習ややり方があるので
一概にはいえない。
だが「供養に使ってもらえれば」という気持ちで
お金を包んで行くことは、
別に失礼にあたりはしないだろう。
ただお香典とは、
お線香などの代わりに
御霊前にお供えするお金のことで、
通夜、葬式、告別式に持参するお金のことであるから、
実はお彼岸やお墓参りの際には必要ないのである。
お彼岸ではどの香典袋を使う?のしは外す方が正しい
そうは言ってもそういう風習の家庭ならば、
香典袋にお金を入れて
持参しなければならないこともあるだろう。
そこでどの香典袋を使うかだが、
宗教によって「御供」「御仏前」など、
実はそれぞれ表書きが変わってくる。
だか宗教がわからない場合でも、
お彼岸ならば「御供物料」を持っていけば、
マナー違反にはならないので覚えておくとよいだろう。
香典袋の水引は白黒か、
または双銀の結びきりの不祝儀袋を使おう。
初彼岸の場合、
お供えものにものし紙をかけて贈るのがマナーである。
お彼岸でお金を包む場合の相場は?お菓子も一緒にお供えする?
お彼岸にお金を包む場合の相場は、
だいたい3千円から5千円程度だ。
これくらいならば、
相手も香典返しに困ることもなく、
気兼ねせず受け取ることができる金額だ。
これはあくまでも相場であって、
実家であったりそんなに気を使うこともないような間柄ならば、
気持ち程度でも構わないだろうし、
初彼岸など特別な法要があるのであれば、
1万円から3万円ほど包んで行った方が
よいこともあるだろう。
また、お供えものを持って行くならば
お香典を持参する必要はないし、
お香典を持参するならお菓子などのお供えものは必要ない。
どちらか一方でよいのだが、どちらも持って行きたければ
お供えものとお香典で合計が3千円から5千円になるくらい
にするとよいだろう。
お彼岸でお金を包む時の香典袋への入れ方やマナーは?
香典袋への現金の入れ方にも
ルールがあるので気をつけよう。
せっかく供養の為にわざわざお彼岸のお墓参りへ来たのに、
相手に不愉快な思いをさせてはいけない。
まずはお札だか、
できれば新札は入れないこと。
新札しかなければ一度半分に折り、
折り目をつけてから入れる。
次はお札の枚数だが、
偶数は割り切れるため「縁が切れる」という意味に取られるので
避けた方がよい。
また、4や9なども不吉なため、
奇数でも9枚などは止めておこう。
従って3千円、5千円、1万円などが
無難であろう。
お札の入れ方も不祝儀のルールに従い、
お札の顔側が全部、香典袋の表側を向くように
入れて持っていこう。
お彼岸にお寺へお布施をする場合 お金の相場や渡し方は?
お寺へお布施をするなら、
相場としてはいくらくらいなのだろうか?調べてみたところ、
お寺が開催する合同の法要の場合、3千円から1万円。
個別に依頼した場合は、
3万円から5万円程度が相場。
これに加え、
御車代を別途に包むこともあるようだ。
渡し方にもルールがあって、
合同の法要の場合は受付があるので、
そこで受付の方へ渡すのだが、
僧侶に直接渡す場合は、
法要が始まる前に挨拶を兼ねて渡すか、
終わった後にお礼と共に渡すのが一般的。
また渡し方だが、
直接手で渡すのはマナー的にNGなので、
小さな盆の上にお布施を置いて渡すか、
ふくさの上に置いて渡すようにするとよい。
3月と9月、年に2回あるお彼岸。
お盆と同じで、
ご先祖様を供養する日には変わりないのだが…
そもそも、
仕事が忙しくて
この時期は行かないというケースも多いのでは。
みんなは
お彼岸のお墓参りに行っているのだろうか?
もし行かない場合はどうしたらよいのか、
その対処法などをお伝えしていこう。
お彼岸は墓参りに行く派?行かない派?行かない場合はどうする?
あなたはお彼岸に、
お墓参りを行く派だろうか?
それとも行かない派であろうか?
ご先祖様の供養をするに越したことはないし、
そうゆうことはきちんとしたいと思ってはいても、
忙しい現代社会では、
なかなか年に何回もお墓参りに行く時間も取れないのが、
現状かもしれない。
家の近くにお墓を持っているならばまだしも、
転勤やなんかでお墓のある場所から、
遠く離れて暮らしている人だってたくさんいるであろう。
そういう俺もそうなので事情はよくわかる。
お墓参りに行かないと縁起が悪いとか、
何か身内に不幸が降りかかるとか、
そんなふうに思う人がいるとしたらそれは違うだろうと言いたい。
自分のご先祖様を、
そんなふうに思うことこそ良くなかろう。
お墓参り自体、ご先祖様を偲び、
感謝し供養する機会なのだから、
行かなければ不幸になるなんて事はないのである。
どうしても気になるのであれば、
お彼岸だけお墓参りをしてご先祖様を偲ぶよりも、
普段からご先祖様に感謝して、
自分が生まれて来たことを
有り難く思っていればいいのではないかと俺は思う。
お彼岸は何もしない人っているの?お彼岸の常識って何?
そうは言っても、嫁いだ家のしきたりもあるだろうし、
お彼岸に墓参りにも来ない嫁と、
良からぬ噂を立てられるのも困りものである。
できるならば、お彼岸の常識くらいは、
知っておいても損はしないだろう。
最近では、お彼岸に特に何もしない、
という家は都心ではかなり多いのかもしれない。
しかし田舎の方に行けば、
まだまだきちんと供養している家があるのも事実だ。
そういう家では、お彼岸にはお盆同様、
仏壇やお墓の掃除をし供花を供え、
季節のお菓子や精進料理など準備する。
そしてお墓参りは家族全員そろってお参りし、
ご先祖様を供養する。
これが昔ながらに受け継がれてきている、
一般的なお彼岸の過ごし方であろう。
旦那の実家のお墓参り行くならば、
御仏前としてお金を包むか、菓子折りや線香などのお供えを持ち寄ると、
なかなか常識のある嫁だと株が上がるであろう。
お彼岸に墓参りしない場合の対処法 お墓が遠い場合
お墓参りをしないからといって
バチが当たるというわけでもないが、
行きたくてもお墓のある場所が遠くていけない、
または誰も供養をする人がいなくて
困っているという場合もあるだろう。
自分が行けないならお墓を自宅の近くへ引っ越す、
という事もできるそうだが、色々と手続きもいる事だし、
それはちょっと大掛かりすぎると思うかもしれない。
そんな時には、
「お墓参り代行サービス」というものがある。
あなたの代わりにお墓の掃除したり、
供花を供えてくれたりするサービスだ。
もちろん費用はかかるが気持ちの問題だ、
無縁仏になってしまうより全然いいだろう。
大の大人がこんなことを言うのもどうかと思うが、
お彼岸と言えばやっぱりご馳走が楽しみだ。
大人になって実家から離れて暮らしていれば、
帰省する日も限られているし、
母親の作る料理を食べる機会もそうそうない。
お墓参りがメインだか、お彼岸のご馳走が目当てだか分からなくなってくるが、
とにかく今回はお彼岸に食べる…
ではなく作るご馳走について色々と見ていくとしよう。
お彼岸のご馳走に何つくる?季節の素材を活かすなら
お彼岸と言えば、
ぼたもちやおはぎは外せないだろう。
では料理はと言うと、
それは昔から精進料理と、
決まっているだろう。
お彼岸というのが、
元来「悟りを開くために自分自身の修行に励む」
という意味合いを持つからだ。
だがお供えする精進料理の他にも、
お彼岸の法要などの席で出される、
定番料理がある。
彼岸そば、うどん、天ぷら、
赤飯、寿司、煮しめなどがそうである。
料理は地方によって多少異なるが、お彼岸料理には共通の決まりがあって、
精進料理と同じく、肉類や魚介類は使わず、出汁も動物性のものを避け、
昆布から出汁を取って作られている。
そのため全体的にシンプルで素朴な味わいの料理だから、
旬の野菜や素材を使って彩どりよく仕上げると、
季節感を感じられて目からも味わえてもっと楽しく頂けると思うのだ。
最近は伝統的な考えに縛られず「おもてなし」を重視して、
華やかに仕上げることが増えているが、季節行事のご馳走であるから、
旬の素材で美味しく仕上げることはどちらも共通のポイントであろう。
お彼岸にはやっぱり煮しめ!定番料理を上手に作るには?
お彼岸料理に煮しめが出てくることもよくあるが、
作る際には気を付けなければならないことがある。
先にもちょっと述べたように、お彼岸料理も精進料理も
動物性の素材は使ってはいけない
という決まりがあるから、煮しめによく使われている鶏肉は、
このレシピ材料には入れないよう気を付けなければならない。
出汁を取る際も、
カツオだしやいりこだしなどは、
動物性であるからNGだ。
昆布だしを使うなどして、
上手く旨味を出すとよいだろう。
また、動物性の素材が入っていないため、
どうしてもあっさりと淡泊な味になりがちだから、煮る前に一度、
ごま油で具を炒めると味にコクが出て美味しく出来るそうだ。
こうすることによって、
煮崩れも防ぐことができるので、
見た目もきれいに仕上がるらしい。
食べる専門であったが、
シンプルな煮しめにも実はこんな工夫がされていたなんて、
ちょっと感動だ。
お彼岸で炊き込みご飯はあり?お彼岸ならではの材料を使おう!
お彼岸では赤飯を供えると、
一般的に思われているかもしれないが、
炊き込みご飯もありのようだ。
というのも、お彼岸に供えられる赤飯とは、
実は「あずき飯」と言って、
厳密に言えば赤飯とはちょっと違うものなのだ。
赤飯はもち米で作られているが、
あずき飯とは、前もって煮ておいた、
あずきと煮汁を普通の米に混ぜて炊いた
あずきの「炊き込みご飯」といったものだから、
もともとお彼岸には炊き込みご飯をお供えしていたということになる。
それならば、お彼岸ならではも、
タケノコや栗など旬の素材を使った、炊き込みご飯なら、
見た目も味も目新しく、言うことなしではないだろうか。
お彼岸で喜ばれる天ぷらは?材料ごとの揚げ方は?
精進料理のような素朴であっさりとした料理が多いお彼岸料理の中、
ガッツリと食べ応えのある天ぷらは大人にも子どもにも喜ばれる。
天ぷらは素人が作るとどうしてもべちゃっとなりがちで、
なかなか料理人のようにカラッと、
美味しそうに揚ってはくれないので難しい。
これにはやっぱりコツがあるようで、
材料ごとに温度が違うのだ。
例えば野菜のうちイモ類、
またれんこんはデンプンが多く、
火が通るまでにやはり時間がかかる。
焦げないように低温でじっくりと揚げるとよい。
また鮮やかな色味を楽しみたいような、
ピーマンやしし唐なども低温で揚げるのがコツだ。
同じ野菜でも、野菜の素揚げやかき揚げなら、
中温で揚げると美味しい天ぷらになる。
素材によって火加減が肝心ということだ。
仕事が忙しくて、なかなかお彼岸に帰ってくるのも大変なのだが、
こうやってみんなで集まってお彼岸料理を頂いていると、
年に数回くらい帰省してくるのも悪くないよなと思う。
シンプルで素朴な味わいの彼岸料理だが、
料理の一つ一つに意味があり美味しく食べられる工夫がされていると、
気づけただけでもよかったと思える今回の帰省であった。
お彼岸団子の風習は名古屋だけではない?岩手や青森にもある風習
お彼岸のお供えものと言えばおはぎやぼたもちが一般的で、
「お彼岸団子」は名古屋だけの風習だと思っていた、
と友人が言っていた。
しかし、実はこのお彼岸団子の風習は遠く離れた、
北の岩手や青森でも広く知れ渡っている風習だと、
ご存知だっただろうか?
今回は、岩手や青森での彼岸団子の風習についてや、
またそれぞれの作り方やアレンジ方法なども、
紹介していきたいと思う。
彼岸団子は岩手にもあった!岩手ならではの作り方や風習とは?
岩手の人々に古くから伝わる彼岸団子は、
名古屋のそれとは見た目が全然違う。
名古屋の彼岸団子は、
お月見の時によく見られる丸くて小さな団子を、
キュッと指で押しつぶしたような形をしているが、
こちら岩手の彼岸団子といえば、
どちらかと言えば大福のような大きさで、
団子というより饅頭といった風合い。
作り方は、団子粉に水を加え、耳たぶくらいの柔らかさになったら、
良くこねて濡れ布巾をかけて2時間ほど置き、
生地に粒あんを包みお湯で茹でて出来上がり。
岩手では、この大きな大福のような
彼岸団子を、お彼岸にお供えするのが、
昔からの風習のようだ。
彼岸団子は青森でも作るらしい…岩手の団子との違いとは?
青森でもまた、彼岸団子なるものがあるそうで、
こちらも同じ東北地方ならでは、
米やもち米を使ったおやつが昔から継承されている。
形も岩手の彼岸団子に似ており、
大福の皮が厚くなったような、
あんこ入りの彼岸団子である。
青森の彼岸団子も、岩手と同じく、よもぎ入りのものがあり、
鮮やかな緑の団子と白い団子の2種類が特徴的で、
お彼岸時期の店頭には並んでいる。
彼岸団子を供えるそもそもの由来や意味って何?おはぎとの違いは?
彼岸団子を供えるのは、
「お彼岸が終わって、またあの世へ帰って行ってしまうご先祖様への土産物」とか、
「この彼岸団子を食べたくて、また今年もご先祖様が帰ってきてくれますように」
といった祖先を大切にする優しい心遣いからであるようだ。
もともとおはぎやぼたもちをお彼岸にお供えするのは、
小豆の赤い色が邪気を払う魔除けの効果がある、
とされていたからだ。
彼岸団子のもち米と餡の2つを「合わせる」というのも、
ご先祖様と心を合わせるという意味があり、
どちらもご先祖様を敬うという意味を持っている。
彼岸団子が余ったらアレンジ料理をしてみよう!供えるだけじゃもったいない
お供えした彼岸団子は、その日のうちに下げたものならそのまま頂いてもよいが、
固くなってしまった場合は、火を通してぜんざいやお汁粉にして頂くと、
柔らかくなってまた違う味わいで彼岸団子を頂くことができる。
名古屋の彼岸団子なら、
しょうゆと砂糖を絡めれば、みたらし団子風になり、
おやつにも美味く頂けるだろう。
お彼岸団子をリメイクするなら?おやつだけじゃない。おかずにも!
また、そのまま食べると、
甘いおやつのような彼岸団子だが、
雑炊として頂く地域もあるらしい。
普通の雑炊のように野菜と一緒に、
彼岸団子を餅代わりに入れるそうなのだ。
どんな味なのか?
ちょっと想像がつかないが、
きっと美味しいのであろう。
お彼岸団子はいつから供える?御彼岸の間は供え続ける?
彼岸団子は、春は「春分の日」、
秋は「秋分の日」を境に、
前後3日ずつの合計7日間の間に供えるのが一般的だ。
双方とも、初日を「彼岸の入り」、
最終日を「彼岸明け」と呼ぶ。
中日となる春分や秋分の日になると、
彼岸団子は一旦下げられ、
ぼたもちやおはぎが代わりに供えられるのである。
お彼岸団子には「明け団子」なるものがある!それはいったい何?
「入り団子、中ぼたもちに明け団子」と言われるように、
春分の日と秋分の日の前後3日、計7日間の最終日をお彼岸の明けと言い、
明け団子を供える。
この明け団子は、お彼岸明けに、
ご先祖様があの世に帰られる時のお土産で、
ご先祖様が転がしながら帰るから丸いのだとか。
まとめ
いかがだっただろうか?
お彼岸の風習は、
地域や家庭によりそれぞれ違うこともあり、
お彼岸にお金を包む義実家に驚いた友人だったが、
俺もあまりこういうマナーに詳しくなく、
今回知ることができてよかったと思っている。
現金であれ、
お供え物の品であれ故人を偲ぶという点では、
何も変わりなない。
お彼岸のもともとの意味をしっかりと把握していれば、
失礼になることはないだろう。
お盆とは違い、
こちらからご先祖様のお墓へ出向いて行くのがお彼岸の作法ではあるが、
やはり仏壇もキレイに掃除をして、
仏壇にもお供え膳をお供えしてあげた方が、
ご先祖様も喜んでくれるのではないかなと
個人的には思っている。
お彼岸だからと特別なことはしなくてもよいが、
仏壇飾りの精進料理を作ることで、
ご先祖様を偲びつつ、
自分を省みるいい機会になるなら
お彼岸料理を手作りしてみるのもいいかもしれないだろう。
また、お彼岸だからといって、
必ずしもお墓参りに行かなければならないわけではない。
代行サービスがあるくらいだから行かない、
または行けない派も、
多く存在するということであろう。
行く行かないに関わらず、
まずは普段からご先祖様に感謝することが、
大事だということである。
小さな頃からその土地で育つと、
その地域の風習が全国区なのか独特なものなのか、
大人になって初めて気づくことも多々あるだろう。
俺はお彼岸と言えばおはぎやぼたもちと思って育ってきたので、
彼岸団子の存在自体知らなかったが、
どちらにしても、ご先祖様を大切に思う心に変わりはないのである。
フィリピン移住前の、
春分の日と秋分の日の辺りはなぜか忙しいことが多く、
実家のお彼岸には行けなかった。
時期をずらして、
一人で祖父母に会いに行くことが多いのだが・・・
行事も大切にしなければ(笑)。