稽留流産は、胎児がすでに死亡しているにも関わらず、
子宮内に溜まっている状態のことです。
流産宣告後、手術を受けるか
自然に赤ちゃんが出てくるのを待つのか
2つの方法があります。
ごくまれなケースで稽留流産と診断されて、
医師の勧めで自然流産で
赤ちゃんが出てくるのを待っていると、
その後の医師の診断で間違いだったことがわかり
奇跡的にも赤ちゃんが生きていたという
実例があります。
生きてた、
流産宣告からの復活。
そこで今回は
・流産の種類と兆候
・稽留流産の診断と流産しやすい人の特徴
・流産の予防法と妊娠について
など
稽留流産の原因や症状などを紹介します。
流産の種類と兆候
<種類>
①進行流産
流産が進行している状態です。
子宮口が開き、
性器から生理の時よりも多めに出血します。
下腹部痛もあります。
②不全流産
流産は始まっているが、
胎児や付属物などは
完全に排出されずに、
子宮内に一部が
残っている状態の事です。
この場合も子宮口が開き、
性器から生理の時よりも
多めに出血します。
③完全流産
流産が進み
胎児や付属物などは
完全に排出された状態です。
流産進行中にあった
出血や下腹部の痛みは
完全流産後には
軽くなったり消えたりします。
④稽留流産
胎児の成長や心拍が止まったものの、
その付属物と共に
子宮内に留まったままの状態です。
母体の自覚症状はないことが多いです。
流産には、
そのタイミングや
子宮の状態によって
何種類かあり、
その時の自覚症状は様々です。
※初期の流産の場合、流産の手術をするか
自然排出を待つかの、
どちらかを選ぶことが出来ます。
<稽留流産の兆候>
・出血
・下腹部痛や張り
・胸の張りが急になくなった
・つわりが急に楽になった
・基礎体温が下がった
・破水
・下腹部の冷感
などの特徴があります。
気になったらすぐに
病院で診察してもらいましょう。
稽留流産の診断と流産しやすい人の特徴
◎稽留流産の診断について
<稽留流産とは>
出血や腹痛などのいわゆる流産の兆候はありませんが、
エコー検査ではついくがていし(流産)していると
診断されたものです。
エコー検査結果というのだけが
診断根拠となり、
本人には自覚症状が無い為、
診断された時の患者の
ショックは
大きくなるので
診断は正しく慎重に行う必要があります。
<エコー診断>
稽留流産の診断が比較的容易なのは、
明らかな胎児が存在するにもかかわらず、
心拍を描出することが出来ない場合です。
妊娠5週目の終わりぐらいから
心拍を確認する事が出来ます。
胎児心拍の描写率は
週数とともに増加し、
妊娠8週ぐらいで100%に達します。
<妊娠8週相当の胎芽の稽留流産>
この時期に胎児の心拍数が確認できなければ
稽留流産は間違いないと言われます。
心拍確認できない
分かりやすいのは
胎児心拍が確認出来たものが、
出来なくなった場合です。
この頃の胎芽は、
日に日に大きくなり、
見えやすくなるのが
一般的で胎児心拍が一度見えたものが、
見えなくなって、
その後
心拍復活することはありません。
心拍を確認できなくなった時点で
稽留流産と診断されます。
<妊娠5週目の稽留流産>
エコー検査が初診で
稽留流産と診断されたが
稽留流産じゃなかった場合があるので、
2週間後に再検査を
行い診断します。
稽留流産と診断され、
誤診だと思う方は
セカンドピニオンをおすすめします。
◎流産しやすい人の特徴
流産しやすい人の特徴は、
ハイリスク妊娠と言われています。
そのリスクとは以下の通りです。
・若年、高齢出産
・低身長や肥満など身体的な特徴
・社会的特徴(婚姻状況や特殊な職業など)
・過去の妊娠時の問題(流産や死産など)
・妊娠前から存在する病気
・妊娠中に有害物質や薬物の曝露
流産の予防法と妊娠について
<予防法>
・重い物を持たない
・激しい運動を避ける
・タバコやアルコールや刺激物の摂取を控える
運動不足は逆に子宮や卵巣の血流を悪くし、
黄体機能不全や
子宮内膜機能不全の原因になるので
体に負担を掛けない
適度な運動が必要です。
また下腹部の冷え対策もしましょう。
<稽留流産後の妊娠>
流産手術後、妊娠継続することは可能です。
流産後すぐの妊娠だと、
また流産してしまうと考えてしまいますが、
次の妊娠が流産から6か月未満の場合、
流産や早産、
低出生体重児のリスク、確率が低いことが
研究結果があります。
流産治療後の経過良好な方は
妊娠される前に
医師に相談してみましょう。
何日かかる
ダウン症
稽留流産のまとめ
稽留流産は、胎児がすでに死亡しているにも関わらず、
子宮内に溜まっている状態のことです。
その兆候としては、
先程紹介したように
下腹部痛や張りや胸の張りが
急になくなったなどの症状があります。
この様な時は
直ぐに病院で診察してもらいましょう。
稽留流産の予防法としては、
重い物を持たないことや
激しい運動を避けるなどです。
1つの病院で稽留流産と診断され、
不安な方はセカンドピニオンをおススメします。
2つの病院で診断されることで
診断結果の確実性が増します。
今回お伝えした
「流産の種類と兆候」と「流産の予防法」
を参考にしてみて下さい。
知恵袋でも見かけることです。
流産の兆候や予防法を知っておけば
未然に流産を防ぐことが出来、
稽留流産が防げるでしょう。