冷凍技術の進歩で、
冷凍でも美味しい蟹が手に入るようになりましたよね。
しかし解凍方法がわからない、
解凍に時間がかかるのが悩みという人も。
年末年始は何かと忙しく、時間をかけず早く調理したい
という場合も多いはず。
そこで、忙しい主婦でも、
蟹の鮮度とおいしさを保ちつつ、
簡単に手早く解凍できる方法をご紹介します。
蟹の解凍時間はこの方法で早くできる!急ぎの場合の定番ルール
冷凍蟹をすぐに食べたい場合の、
解凍方法をご紹介します。
冷凍蟹には、ボイル後冷凍されたものと、
生のまま冷凍されたものがありますが、
どちらの蟹でもできる方法です。
多くのインターネットサイトでは、
30分ほどでできる流水解凍が紹介されていますが、
それよりもうまみ成分の流出が少ない氷水解凍がおすすめです。
〈準備するもの〉
蟹を入れるフリーザーバッグ
氷
桶またはボウル
<解凍方法>
1.箱から取り出した蟹の表面についている、
氷の膜(グレース)を洗い落とす。
すべて落とさず軽く洗い落とせればOK。
2.フリーザーバッグに蟹を入れて、
空気をできるだけ抜いて密閉する。
甲羅がついている蟹は甲羅を下にし、お腹を上にする。
3.桶またはボウルに蟹がかぶる程度の氷水を入れ、
そこに蟹が入ったフリーザーバッグを入れて重しをする。
8割くらい解凍された状態
(外側が解凍されて柔らかく、
中心はまだ凍っているという程度)
で止めるほうが、すべて解凍するよりも、
おいしく仕上がります。
氷水解凍にかかる時間は、
蟹の大きさにもよりますが、
30~60分ほどです。
流水解凍より多少時間がかかりますが、
低温でゆっくり解凍するため、
蟹のうまみ成分の流出が少なくなく、
より冷凍前に近い味になります。
また、使用する水も、
流水解凍より少ないので経済的です。
蟹の解凍方法…常温でも大丈夫?解凍後も美味しさはかわらない?

蟹を常温で自然解凍すると、
解凍が速すぎて細胞がこわれ、
うまみが逃げてぱさぱさになってしまいます。
冷蔵庫で半日~一日かけて、
低温でじっくり解凍するのが基本です。
乾燥を防ぐためにキッチンペーパーや新聞紙に包んで、
溶けたグレースに蟹が浸らないように水切り網にのせて、
それをビニール袋に入れて解凍します。
どうしても自然解凍したいときは、
冷蔵庫で解凍する場合と同じように、
キッチンペーパーなどに包んで水切り網にのせ、
さらにビニール袋に入れて解凍します。
完全に解凍してしまわず、
8割くらい解凍できたところで調理したほうが、
水分やうまみを逃がさずおいしく食べることができます。
蟹爪の上手な解凍の仕方とは?おいしい食べ方も紹介

蟹爪は、時間があれば、
冷蔵庫で一日かけてゆっくり解凍しましょう。
時間がないときは氷水解凍をしますが、
今すぐ食べたいという場合は、
フリーザーバッグに入れて密閉した蟹に、
15分ほど流水をかけて半解凍の状態まで解凍します。
では、蟹爪の簡単で美味しい食べ方をご紹介します。
・蟹爪のバター焼き
〈材料〉
蟹爪10本
バター10g
塩
白ワイン(なければ酒)大さじ1
<作り方>
1.フライパンにバターを入れ、
火にかけて溶かす。
2.その上に解凍した蟹爪投入。
塩をふって白ワインを入れ、
フライパンにフタを。
3.両面が焼けたら出来上がり。
お好みでレモンや醤油をかけて、
召し上がってください。
食べ終わった後の殻も無駄にせず、
だし汁が作れます。
1.殻をきれいに洗います。
2.鍋に水と殻を入れ火にかけます。
3.煮立ってきたら、ていねいにあくを取り除きます。
お吸い物やみそ汁、雑炊などに使うことができます。
まとめ

いかがでしたか?
年末年始のごちそう、蟹。
和光の実家でも、
お正月には必ず蟹をたいらげます(笑)。
冷凍蟹は、正しく解凍すれば味や風味を損なわず、
ゆでたてや生に近い味が楽しめます。
ポイントは3つ。
1.できる限り自然解凍はせず、
低温状態で時間をかけて解凍する。
2.乾燥を防いで解凍する。
3.すべて解凍せず、
8割くらい解凍したところで止める。
ポイントがわかれば、
簡単に手早く味や鮮度を損なわず、
解凍できます。
この解凍法で、
旬のおいしさをお楽しみください。